スティーブン・キング原作Netflixオリジナル映画『1922』感想と評価

作品情報

製作年:2017年 製作国:アメリカ 監督:ザック・ヒルディッチ 脚本:ザック・ヒルディッチ 音楽:マイク・パットン 出演:トーマス・ジェーン/モーリー・パーカー/ディラン・シュミット 他 上映時間:102分

[ad]

『1922』のあらすじ兼感想と評価

「1922」というタイトルだから、フィッツジェラルドの小説のような狂騒の20年代でも活写しているのかと思ったら、ネブラスカ州の田舎が舞台なもんだからその時代の都会の流行的な風俗描写というのがほとんどなくて、1922年に自分の女房を殺したことを含めてその年に起こった出来事を後年になって告白形式で振り返るといった内容で、まあタイトルに関しては年末にNHKで紅白歌合戦の後に放送される「ゆく年くる年」程度の意味合いでしかないみたいです。

それで肝心な映画の内容なのですが、ネブラスカで農夫とその女房と息子との一家三人で暮らしておりまして、女房は田舎暮らしを嫌っていて農地を売っぱらって売っぱらったその金で都会で暮らしたいなんて言い出したんですけども、農夫である旦那と息子のほうは逆に都会になんか行きたくない、このネブラスカの土地に留まっていたいと。

しかし、この土地は女房のほうが実父から相続した土地なもんですから「私の土地なんだから、私の好きにする!」ってな流れになっちゃいまして、それじゃあこっちもしょうがないってんで旦那のほうは息子と共謀してママを殺しちゃおうってなことになりました。

それで女房を殺害した後、遺体を井戸に捨てるんですけども映画を観ているこちら側としては、遺体を井戸に捨てるといった行為に今後の展開的にもなんだかえらく期待してしまいまして、遺体を井戸に捨てるってなあ「番町皿屋敷」とか「リング」のような怪談やホラーの定番でございますから、そういった作品でありましたような呪い的な展開をつい期待してしまうんですよ。

それで女房を殺害して以降、旦那と息子は不幸に見舞われて人生の歯車が狂っていくわけなんでございますが、ところがそれは女房の亡霊の仕業とかそういったホラー的な展開で人生の歯車が狂っていくとかではなくて、どっからどうみても自分らの自業自得での結果でしかない。

これにはもう本当にガッカリでしたよ。

自業自得で不幸に見舞われるって・・・・・・そんな当たり前の結果を見せられてもこっちは面白くもなんともない。

一応、女房の亡霊は出てくるんですけど、とはいっても農夫の幻覚なのかもしれないですけど。

とにかくここの所は亡霊なのか幻覚なのかがハッキリしない、なんとも煮え切らない演出で旦那の前に現れても何かするわけじゃなくて、旦那の耳元で何かを囁いたぐらいで。

何を囁いたのかは知れませんけれども。

それで最後は、因果応報ってあるんだね☆ってな感じの教訓めいた語りでおしまいといった実にしょうもない映画でございました。

個人的評価

巨匠
巨匠

この映画の評価は☆☆

スティーブン・キング原作の映画はつまらないのばっかりだ。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です