作品情報
製作年:2014年 製作国:インド/イギリス/アメリカ 監督:ダニス・タノビッチ/アンディ・パターソン 音楽:プリータム 出演:イムラン・ハシュミ/ギータンジャリ/ダニー・ヒューストン 他 上映時間:99分
あらすじ
1997年にパキスタンで大手グローバル企業が粉ミルクを強引ともいえる販売促進のために普及させた結果、貧困地域などで不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ赤ちゃんが死亡する事件が相次いで発生した。
大手グローバル企業の営業マンであるアヤンは、自身が販売した粉ミルクが原因で赤ちゃんたちが命の危険にさらされている事実に気づき、大手グローバル企業に対し告発を試みるのだが・・・・・・
『汚れたミルク』の感想と評価
この事件は実際に起こった事件をもとに映画化されたんですが、主人公のアヤンは最初はパキスタン国内の製薬会社の営業マンでありました。
けれども国内の薬は信用がないってんで、てんで売れません。これじゃあ、商売あがったりだってんでアヤンは転職を考えたんですな、するってぇとタイミングよく大手グローバル企業で営業職を募集してまして、さっそく面接に行きまして採用されました。
んで会社の上司から粉ミルクを売ってこいってんで、アヤンは粉ミルクを売りに歩くようになるんですな。
そうしましたならアヤンはたちまちのうちに、売り上げ成績優秀な営業マンにまで昇りつめます。
ですがある日のこと、ある医者からですな、アヤンとこで買った粉ミルクが原因で赤ちゃんたちが体調を崩してなかには死んじゃった子もいるんだぞってなことを聞かされました。
しかし、アヤンの会社で販売している粉ミルクの品質には問題があるはずはありません。そのようなことを聞かされてもアヤンは半信半疑でございました。
一体どういう事なんだ!?ってんでアヤンは貧困地域に調査へと行ってみると、そこではなんと茶色い汚い水で粉ミルクを溶いていてそれを赤ちゃんに飲ませているではありませんか。
大変なショックを受けたアヤン。そのことを上司に訴えますと、なんと会社はその事実を把握していたというではありませんか。
そしてアヤンは会社を辞めて告発する決意を固めたのでありました。
とまあ、こんな感じでお話は展開されていくわけなんですが、映画を観る限りでは明らかに企業だけの責任ではなく行政側にも大いに問題があるはずなのに映画の中では終始、大手グローバル企業対告発者の元社員という単純な善悪二元論的な図式だけで企業ばかりを責める描写を展開していくのはなんか違うんじゃないのと思いましたね。
挙句の果てには主人公のアヤンが実は企業から金を受け取っていたというのが発覚するし、最終的にはもう何が何だかわからない、問題がうやむやなままのスッキリとしない映画でした。
個人的評価

この映画の評価は☆☆
製作途中でなんか色々あって、おかしくなっちゃったんじゃないかな。
コメント