作品情報
製作年:2013年 製作国:イギリス 監督:トム・ワドロウ 脚本:トミー・ドレイバー 音楽:デイブ・S・ウォーカー 出演:シェメアー・シーパーサーンド/ジェシカ・メッセンジャー/他 上映時間:94分
『ウォーキングZ』のあらすじ兼感想と評価
原題は『WASTELAND』
日本語で「荒地」
内容的にドラマの『ウォーキングデッド』を彷彿とさせるものがあるからか、邦題を『ウォーキングZ』にしたんでしょうが、しかし『ウォーキングデッド』とは比べものにならないぐらいちっとも面白くない映画です。
ウォーキングZの部分もこの映画は、いわゆるB級映画ではなくZ級映画ですよといった注意書きのような意味合いで付けられたとしか思えません。
まあ、デッドとゼットで音が似ているというものがありますが。
とにかくこの映画はB級映画ではなくてZ級映画だということには変わりがなく、褒めるべき点が何一つない映画であることを皆様にはお伝えしておかなければなりません。
この映画はゾンビアポカリプス世界のイギリスが舞台となっております。
イギリスのどこだか詳細はわかりませんが、イギリスのどこかの田舎で人家というか、納屋のような小屋で主役の男が一人で暮らしています。
男には恋人がいるのですが、男の恋人は家族がロンドンにいて家族の安否が気になるってんで安否確認の為にロンドンへと、男が寝ている間にたった一人で向かいまして、男はずっとその帰りを待っております。
そんな感じで男は恋人の帰りを待ちつつ、昼間は物資の調達に町へと赴き、その際にゾンビに出くわすのですがこの映画のゾンビは走れちゃうものだから、男も闘わないで逃げるだけなのでゾンビが出てきてもまったく面白くありません。
そして物資調達から帰ってきて、夜は無線機を使って無線で知り合った夫婦とやり取りをします。
この無線でのやり取りってのが『ウォーキングデッド』の初期の頃にリックがモーガンに向かってトランシーバーで一方的に会話をしていた、あのシーンを想起させるものがあるのですが、しかしこの映画は主役の男も含めて登場する人物の全てが素人かよってぐらいに芝居というものがまったく出来ていないので、特にこの無線でのやり取りのシーンはあまりにも演技が酷すぎて観ていて辛いものがありました。
しかもこの無線でのやり取りのシーンに尺を多めに使っているもんだから、余計に辛い。
前半は無線のやり取りとゾンビアポカリプス前に恋人と過ごした想い出回想シーンばかりで物語の進展がなく、ゾンビもほとんど出てこないので正直飽きてきます。そして苦痛へと変わります。
私は涙目にもなりながらこの映画の鑑賞に堪え続けました。
それでこの後、待ちに待ち続けた恋人が帰ってくるのですが恋人はロンドンから帰ってくる道中でゾンビに噛まれちゃってて、あっさりとお亡くなりになります。
あんなに待ち焦がれていたのにあまりにも無慈悲な展開です。
で、恋人がゾンビ化しちゃうってんで男は恋人の頭を撃ちぬいて、恋人ごと小屋を焼き払って、当てのない旅に出るのですがその途中である成人男性と少女の二人に取っ捕まります。
建物の中で主役の男は縛られて、物を奪われ、睡眠薬入りの酒を飲まされて寝ちゃいます。
建物から成人男性と少女が出ていこうとしたらゾンビに囲まれて襲われ、成人男性のほうは残念ながらお亡くなりになりました。
主役の男は途中で目を覚まして、少女を救出。
そして少女からある事を聞かされます。
なんでも少女のほうはゾンビウイルスに免疫があるってんで、フランスのゾンビ研究機関に行くところだったんだってさ。
それを聞いた主役の男は少女を守ろうと決意しますが、建物はまだゾンビに囲まれていますから、まずはこれを突破しなければいけない。
それでゾンビ包囲網の突破を試みます。
主役の男はゾンビに噛まれながらもゾンビ包囲網の突破に成功します。
僕はゾンビに噛まれちゃったけど、それでも君を守りながら一緒にフランスまで行くよってな様子でおしまい。
こうして後半は物語が大きく進展して唐突に終わるのですが、前半あれだけ鑑賞者に対して苦痛を強いた物語は一体何だったのか?という感じです。
けど、Z級映画について考察するのは時間の無駄なので考察は省かせて頂きます。
個人的評価
この映画の評価は☆

この映画の役者の演技レベルが、日本の棒読みの芸能人声優みたいで許せないものがあるよ。
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