作品情報
製作年:1965年 製作国:日本 原作:子母澤寛 監督:森一生 脚色:浅井昭三郎 音楽:大森盛太郎 出演:勝新太郎/藤山寛美/滝瑛子 他 上映時間:77分
あらすじ
賭博の罪で捕らえられた座頭市は無実の罪で入牢中のヤクザ島蔵から、無実の罪を証明できる重兵衛親分に知らせてくれるよう頼まれた。
これを引き受けた座頭市は、翌朝に牢を出て重兵衛親分の元へと向かう。
その道中、座頭市は百太郎というヤクザと知り合うのだが・・・・・・
『座頭市 逆手斬り』の感想と評価
松竹新喜劇の大スター、藤山寛美はコメディリリーフ的な役割で映画にもいくつか出演していて、その存在感を観客に印象付けておりますが、特にこの「座頭市 逆手斬り」は他の映画の出演作と比べてみても、藤山寛美が偽座頭市という役どころのためか出番も多くて藤山寛美の芝居を堪能できるのが嬉しい。
ただシナリオがかなりいい加減で映画としては面白くないのが残念。(上映時間が77分とかなり短いから、シナリオがダメというより編集でかなりのシーンをカットしたためにつまらなくなった可能性もある)
座頭市シリーズの中でも特に面白くないほうの部類に入る。
とにかく藤山寛美しか観るべきところがないです。
けど、こんな駄作でもちょっと印象に残るシーンがあって、座頭市が断崖の上に立って初めて海というものを感じるシーンがあるのですが、なんたって目が見えないものですから海だというのを感じ取るんですよ。
風の音とか風に運ばれてくる磯の香とかで海を感じる。
ここは目の見えない者の悲しみのようなものがなんとなく伝わってきて、良いシーンだと思いましたね。
でも映画はつまらなかったんですけども。
個人的評価

巨匠
この映画の評価は☆☆
勝新と藤山寛美の掛け合いは面白かった。
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