映画『男はつらいよ』第一作目について

男はつらいよ HDリマスター版(第1作)

作品情報

製作国:日本 製作年:1966年 監督:山田洋二 脚本:山田洋二/森崎東 撮影:高羽哲夫 音楽:山本直純 出演:渥美清/倍賞千恵子/森川信/三崎千恵子/前田吟/笠智衆/佐藤蛾次郎/太宰久雄/津坂匡章/光本幸子/志村喬 他 上映時間:91分

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あらすじ

父親と大ゲンカして、そのまま家を飛び出した寅次郎が20年ぶりに故郷柴又へと突然帰ってくる。

御前様、おいちゃん、おばちゃんに妹のさくらと感動の再開を果たしたのも束の間、さくらの縁談をぶち壊すなどしてとらやの家人たちとの間にヒビが入る。

しまいにはおいちゃんと大ゲンカをしてしまい、寅次郎は再び故郷柴又を後にするのだが・・・・・・

第一作目の寅さんはオシャレ?

冒頭、寅次郎の語りで物語が始まるのですがその語りを注意深く聞いてみると寅次郎に兄がいたことが分かります。

私はずっと寅次郎とさくらは二人兄妹だとばかり思っていましたから少し驚きました。そんなことちっとも知らなかった。

そして、寅次郎の語りの後に私はさらに驚くシーンを目撃しました。

その語りの後にタイトルと共にオープニング曲が流れ、寅さんが登場するのですが、その時の寅さんのいで立ちが記号化された例の的屋のなりではなく、現在でいうところのオフィスカジュアル的な姿での登場です。

手に持つ鞄こそ年季の入った汚い鞄ですが、オープニングでの寅さんはネクタイを締め、ギンガムチェック柄のジャケットを着ていて雪駄ではなく、高級そうなビジネスシューズを履いています。

当時としてはかなりオシャレないで立ちでの登場です。

寅さんのオシャレはこれだけにとどまりません。

物語が進行し実家のとらやに戻ったのも束の間。おいちゃんとケンカしてしまい再びとらやを飛び出した寅さんは奈良へと赴きます。

そこでの寅さんの恰好が、皆さんお馴染みの的屋スタイルなんですがこの的屋服の上に生地が厚手のストライプ柄のシャツを着ていて、このファッションの組み合わせが案外良い。

その後再び実家のとらやに戻った寅さんは、さくらの勤めている会社へ訪れるのですがその時のファッションが的屋服の上に薄いグレー色のジャケットを羽織っています。このジャケット、おそらくリネンジャケットではないかと思うんですが、このジャケットを寅さんは着ているのではなく上から羽織っているだけなんですがこのスタイルも以外に悪くない。

とにかく寅さんて、わりとファッションにこだわりを持つ人だったんですねと思う「男はつらいよ」の第一作目でした。

個人的評価

巨匠
巨匠

この映画の評価は☆☆☆☆☆

寅さん映画は本当に良いね。


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