『機動戦士ガンダムF91』まるで総集編のような映画

機動戦士ガンダムF91 [Blu-ray]

作品情報

製作年:1991年 製作国:日本 監督:富野由悠季 脚本:富野由悠季/伊藤恒久 キャラクターデザイン:安彦良和 メカニカルデザイン:大河原邦男 音楽:門倉聡 主題歌:森口博子 出演:辻谷耕史/冬馬由美/前田昌明/池本小百合/梁田清之 他 上映時間:115分

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あらすじ

宇宙世紀0123年。

地球連邦軍の今度の相手は「コスモ貴族主義」を掲げるクロスボーン・バンガード。

『機動戦士ガンダムF91』の感想と評価

元々はテレビシリーズでやるつもりで、シナリオ作成もそのつもりで書いていたらテレビじゃなくて劇場版でやるぞってなことになっちゃって、えぇ~今さら劇場版用にシナリオを書き直す時間なんかないんだけど、それじゃあってんでテレビ用に書いたシナリオを編集しまくるしかないなってなことに、そんなことして作ってみたら、テレビシリーズなんかやってないのになんだかテレビの総集編みたいなガンダムが完成しちゃったねというのがこの「機動戦士ガンダムF91」なのでございます。

そんなわけですから、あまりにも物語の展開が速すぎてついて行くのに一苦労。登場人物も多く、もう誰が誰やら。そのうえ、専門用語まで使用されるともう何が何だか。

とにかく初見だけではよくわかりません。何度か観て理解するといった、観る側の根気を必要とする作品でもあります。

富野由悠季監督がどこかで、この「機動戦士ガンダムF91」がそれまでのガンダムのテーマでもありましたニュータイプVSニュータイプといった構図のニュータイプ論がテーマではなく、家族論だと仰っておりましたから私はてっきりニュータイプが、スペースコロニーか宇宙のどっかで家庭を築き、新しい家族像でも人類に提示するような物語なのかなと思っておりましたら、何のことはない、ただ親子間に確執があるってだけの話にはガッカリしました。

興行収入も前作の「逆襲のシャア」が約11億だったのがその半分以下と大惨敗で、設定でモビルスーツのサイズを小さくしてしまったためにプラモデルも全然売れなかったという、踏んだり蹴ったりの「機動戦士ガンダムF91」ではありますが、森口博子が歌う主題曲「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」は森口博子にとっては最大のヒット曲となり、この曲で「紅白歌合戦」への初出演を果たすことができたのはせめてもの救いかとは思います。
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ちなみに「逆襲のシャア」以前に製作されたガンダム映画3部作は、テレビシリーズの総集編にもかかわらず、興行成績ではどれも「逆襲のシャア」を上回っているというのには驚きました。

総集編とわかっていても多くの人たちが劇場に足を運んだのは、それだけファーストガンダムのインパクトが社会的にも大きかったということなんでしょうか。

個人的評価

巨匠
巨匠

この映画の評価は☆☆

「逆襲のシャア」のほうが面白かったよ。


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