『ジャッキー』
製作年:2016年 製作国:アメリカ/チリ/フランス 監督:パブロ・ラライン 脚本:ノア・オッペンハイム 音楽:ミカ・レヴィ 出演:ナタリー・ポートマン/ピーター・サースガード 他 上映時間:99分
あらすじ
アメリカのジョン・F・ケネディ大統領夫人である、ジャッキーことジャクリーン・ケネディ。目の前で夫を暗殺された彼女は悲嘆にくれる間もなく国葬を取り仕切らなければならないのであった。
『ジャッキー ファーストレディ最後の使命』の感想と評価
ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されてからの四日間を大統領夫人であるジャクリーン・ケネディの視点で描いた作品なんですが、簡単に言えば「葬儀どうすんの?」というやりとりがメインで正直面白みに欠けますね。
さしづめハリウッド版「お葬式」といったところでございましょうか。とは言ってもこの映画はコメディではありませんが。
ジョン・F・ケネディには政治的な偉業はないけど、政治家としては伝説にはしたいというケネディ夫人の想いというか欲求といいますか、なんかそういうのがございまして、同じく暗殺されましたリンカーン大統領の葬儀を参考にして荘厳な国葬をすることでジョン・F・ケネディは伝説になるという・・・・・・なんのことやらよくわかりませんけれども、ともかくケネディ夫人にはそういう考えがありましたそうな。
それでこの映画の公式サイトなぞ見てみますと、大統領夫人が「国葬を取り仕切った」とか「今も語り継がれる偉業」などの文言がありましたけれど、映画を観ると大統領夫人が「国葬を取り仕切った」といった風な印象は持ちませんでしたけどねぇ。
「今も語り継がれる偉業」にしたって、まあ、旦那さんが目の前であんなことになって大変だったというのは分かるんですが、周りには葬儀の事とか含めて、いろいろと彼女の事を支えてくれる人たちがいたわけですから、別に彼女だけが特別に偉いってわけじゃないと思うんですよね。
そもそも何で暗殺から葬儀までの4日間のみをジャクリーン・ケネディからの視点だけで映画化しようと思ったんだか、よくこんなんで企画が通ったなと。
こんな葬儀の映画よりジャクリーン・ケネディの生涯を映画化したほうがよかったんじゃないですかね。
この映画で見どころがあるとすれば当時のファッションぐらいなものですよ。本当にそれだけの映画でした。
個人的評価

この映画の評価は☆☆
この映画は伊丹十三監督の「お葬式」以下だよ。
コメント