映画『ラビング 愛という名のふたり』アメリカのとんでもない法律を変えた夫婦

ラビング 愛という名前のふたり(字幕版)

作品情報

製作年:2016年 製作国:イギリス/アメリカ 監督:ジェフ・ニコルズ 脚本:ジェフ・ニコルズ 音楽:デヴィット・ウィンゴ 出演:ジョエル・エドガー/ルース・ネッガ 他 上映時間:122分

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あらすじ

1958年のアメリカ、バージニア州。

レンガ職人で白人のリチャード・ラビングは黒人の恋人ミルドレッドに結婚を申し込む。

だが、バージニア州では異人種間の結婚は法律で禁止されていた。仕方なく二人は異人種間の結婚が法律で禁止されていないワシントンDCで結婚する。

そして地元のバージニア州に戻り二人で暮らすのだが、ある日突然、夜中に現れた保安官によって二人は逮捕されてしまう。

『ラビング』の感想と評価

当時のアメリカではバージニア州だけでなく、他のいくつもの州で異人種間の結婚が法律で禁止だったというから驚きましたね。

このラビング夫妻は、逮捕されて起訴され1年間の服役の判決が下されるんですが、執行猶予を得る代わりに25年間もの州外退去命令を受けます。白人と黒人が結婚しただけでこんな厳しい罰が下されるってのは、もう本当にとんでもない法律ですよ。で、バージニア州にはいられないってんでワシントンに引っ越します。そこで二人は自分たちを支援してくれる弁護士と知り合って1963年に異人種間結婚禁止法は違法だと州政府を訴えます。けどこの映画はそこのところを法廷劇としては描かないんです。

そもそもがこの夫妻は政治そのものにあまり関心がないみたいで、州政府を訴えてからマスコミの取材を受けたりするんですがね、時代的にも公民権運動が盛り上がってた時代でも自分たちが、積極的に社会を変えて行こうとかは思っていないみたいでほとんどが弁護士任せです。

それで夫妻は何してたかというと、ごく普通に生活していただけなんですよ。

映画はその生活の様子を淡々と描写しています。

正直、この映画を観てもちっとも面白くないと思う人ってけっこういると思うんですが、なにせドラマとして盛り上がるような場面が全然ありませんから、けどこのラビング夫妻の様子を淡々と描写している感じがこの映画の良さだとも思うんですよね。

個人的評価

巨匠
巨匠

この映画の評価は☆☆☆☆

エンドロールのとこがまたいいんだよ。


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