映画『ヒューマンレース』感想と評価 マラソン設定のGANTZ?

ヒューマン・レース (字幕版)

作品情報

製作年:2013年 製作国:アメリカ 監督:ポール・ハフ 脚本:ポール・ハフ 音楽:マリーニョ・ノーブル 出演:ポール・マッカーシー=ボーイントン/エディ・マッギー/トリスタ・ロビンソン/他 上映時間:87分

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あらすじ

街にいた80人もの人々が、突然よくわからない場所に瞬間移動させられまして、そうしましたら姿が見えないのでどこのどなたかわかりませんけれども、どなたかが一方的にみんなによくわからないルール説明をしまして、これが不思議なことに聾唖の人達にも聞こえる様子。

どうやら人の脳内に直接語りかけているらしい。

んで、よく聞いてみますとどうもみんなにコースに従ってレースを展開しろ的なことを仰っている様子で、んで、ルールに従わずに拒めば死だなんて生意気なことを申すもので、みんな何言ってやがんだ、こんちくしょうってな感じだったんですけれども、一人の可愛らしい女の子がルールを逸脱しちゃったらいきなり頭がパーン!てなことになっちゃいまして、それを目の当たりにしたみんなは驚いたの何のって、こうなっちゃうんじゃしょうがねえ、走るしかねえってな具合でみんなで走り始めたのでした。

『ヒューマンレース』の感想と評価

冒頭での一部登場人物達の背景エピソード、そしていきなり見覚えのない場所に拉致されて、一方的なルール説明を聞かされ、ルールを破ったら頭がパーン。

この一連の描写を見て直ぐに『GANTZ』だって思いましたね。

『GANTZ』は星人とのバトルで、『ヒューマンレース』は人間同士とのレースですが、どちらも理由も何も分からないままに死に直面したゲームに強制的に参加させられているのは同じ。

レースに参加している人達にはいろんな人がいて、聾唖のカップル、片足のない元軍人、歩行器を使っているおじいちゃんなんかもいて、みんな等しくレースを展開していかなければいけないもんだから、映画を観ているこちらも「えっ、この人達どうなっちゃうの?」てな感じで先の読めないとこも実に良い。

それでこのレースのルールもはっきりと走れとは言ってませんで、そのルールがこうです。

勝者はただ一人

学校と家と刑務所は安全地帯

矢印に従わねば命はない

道を外れたら命はない

2週遅れたら命はない

草に触れたら命はない

レースを拒めば死

ご覧の様にはっきりと走れとは言ってません。

これが、みんなの頭の中に聞こえてくるんですな。

それで片足のない元軍人、エディってんですが、そのエディが歩行器を使っているおじいちゃんなんかもいるし、ルールも走れとは言ってないし、家の中は安全地帯とか言ってるから、みんなで家の中にいれば良いんじゃね?ってなことを提案する訳なんですが、一部の人間の裏切りでエディの提案はあっけなく吹っ飛んじゃって、結局はレースをやらざるを得ない。

みんなで団結して状況を打破しようよ!ってのはここまでで、これ以降の展開ってのが、だんだんとみんな狂気に駆られていって殺し合いとかしちゃうまでになっちゃって、もうみんな自分本位になっちゃう。

「お前がこんなことしちゃうの!?」ってな感じですよ。

もうこのような展開が最高に面白い。

けどヤフーのレビューやなんかだとこの映画の評価が低いですね。

やはり伏線を回収していなくて、投げっぱなしのまんまってとこが、みんな気に食わないのかしら。

個人的評価

巨匠
巨匠

この映画の評価は☆☆☆☆

初期の頃の『GANTZ』のような面白さがある映画だよ。


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