『私が殺したリー・モーガン』または『私がモーガンと呼んだ男』について

I CALLED HIM MORGAN 私が殺したリー・モーガン【日本語版DVD】

作品情報

製作年:2016年 製作国:アメリカ 監督:カスパー・コリン 音楽:リー・モーガン 声の出演:ヘレン・モーガン 上映時間:91分

[ad]

解説

トランペット奏者リー・モーガンは33歳という若さで不慮の死を遂げた。

何故リー・モーガンは愛人に殺されたのか?

このドキュメンタリーではリー・モーガン殺害事件の真相解明を試みる。

『私が殺したリー・モーガン』または『私がモーガンと呼んだ男』の感想と評価

てっきりリー・モーガンの音楽家としての足跡を辿るドキュメンタリー映画かと思ったら、そうじゃなくてモーガンのカミさんのヘレンの顔出しNGインタビューを主軸に構成されていて、要は「ヘレンさん、何でモーガンを殺しちゃったんすか?」といった事件の事実解明ドキュメンタリーでした。

まあ音楽ドキュメンタリーというより、犯罪ドキュメンタリー寄りでしたね。

道理で曲が少ないと思ったよ。

このヘレンのインタビューテープもそうだけど、それ以外にもモーガンのビデオや写真なんかいろいろと貴重な物が拝めただけでも観る価値はありますが、ただドキュメンタリーとして面白かったかと言われたら面白くはありませんでしたね。

ヘレンは、ドラッグ中毒になっちゃってどん底だった頃のモーガンを親身になって支えてやったのに、ヘレンを裏切って別の女性ンとこに行っちゃって、ヘレンはそれにカッとなってモーガンを射殺しちゃったんですけれども、けどここに至るまでの過程がよくわからない。

元来、モーガンが単に浮気性だっただけなのか、それともヘレンといろいろあって、なんかヘレンといるの嫌になっちゃったなあてな具合で、違う女ンとこに行っちゃったのかがヘレンやリー・モーガンに縁のあった人達だけの証言だけじゃ肝心なことが何もわからないままなんですよ。

そこんとこは結局モーガン本人に聞かないとわからない、とは言ってもモーガンはとっくにこの世にいない訳でそれもできませんが、だったら、モーガンの生い立ちから彼の人生を紐解いていき、モーガンの人となりを浮き彫りにしていく形のドキュメンタリーのほうが良かったんじゃないかなあ。

モーガンはヘレンと付き合う前に日系人女性と結婚してて、モーガンはこの女性とは籍を抜かないまま、ヘレンと事実婚状態であったことなどをこのドキュメンタリーでは一切語られることがなかったし、モーガンの生前中にヘレンがこの事を知っていたのかどうかすらも分からない。

やっぱり事件の真相を解明するにしても、ヘレンと出会って以降のモーガンに纏わるエピソードだけじゃ不十分だと思いましたねえ。

個人的評価

巨匠
巨匠

この映画の評価は☆☆

劇場公開とDVDのタイトルは『私が殺したリー・モーガン』だけどNetflix配信だと『私がモーガンと呼んだ男』となってます。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です